『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・セルジュのこと2
2005.08.12作成
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前の時は、放浪の身で生きる目的もなく、同情気味に書いたような気がしますが…今回は容赦なく行こうかと思います。
というか、前の時の間違いを正して行こうかと。
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10巻読んで、セルジュ何て奴だと思った私ですが、そういえば元々そういう人でしたね。
1巻でだって、エリックにとって最も大切な相手であったはずの国王にだって刃を向けたくらいですから。
セルジュはエリックが王子でなくなっても、ただひたすらにエリックに付き従いたいという気持ちでいてくれる、エリックのために何でもしてくれる、なんて思っていた私が間違ってました。
エリックのためなら何でもすること自体は間違っていませんが、それはエリックの望むとおりにするということではないんですよね。
主を大切に思うあまり(ということにしておこう)、周りからも主の素晴らしさにふさわしい(とセルジュが信じている)、敬われ大切に扱われる立場にないといけないと思いこんでいるんですよねえ。
相手のためにと思いながら、その相手の希望を忖度することが出来ないという点についてはエリックと通じるものがありますが、エリックは相手の良いようにと思いつつ失敗しているのに対して、セルジュの場合は確信犯で相手の望みに背いているんですよね。
だからそのために、主の不興を買うことも辞さないばかりか、目的さえ達せられればきっとその場で主に切り捨てられても恐らく構わないと思っているでしょう。
良い悪いは別として、こういう手合いはかなり厄介です。
自分を捨てている人間には、説得も何もききませんから。
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でも、セルジュはやることはやっちゃうくせに、やったことに対して苦しんだりするんですよねえ…その辺が甘いと思うんですけど。
敢えてそうしてるんじゃないかとか、マゾなんじゃないの?とか嫌味の一つも言いたくなったりして。
だって、エリックを騙して政略結婚を進めたいならミミを遠ざけたのは仕方ないけど、ミミを妹の友人として主の想い人として保護しようという気持ちもあるなら、もっと安全なところに閉じこめたっていいじゃないですか。
あんな、兵士が襲わなくてもうっかり転落死しかねないところに入れなくたってさあ。
それとか、グントラム様と違って人質にされてる相手もいないんだから、自分の命に替えても、さっさと閉じこめられてるエリックを助け出すべきなんじゃないのか(その後ミミはどこかに捨ててくるとしても)。
何だか、堪え忍んでいる自分、というのが自分の中で定着してるんじゃないか、要するに自己陶酔みたいなもんなんじゃないかと思わなくもない…。
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というわけで、昔は、エリックは次こそはセルジュを捨てないで欲しいと思っていたけれど、今はいずれまた、今度はきっちりとセルジュを突き放して欲しいと思っています。
エリックが望んだみたいに、家庭をもてとか何とかまでは言えないけど、エリックは生きろと言ったんだから、これから先例えばエリックのために自分を犠牲にしたりとかエリックに処分されたりとかいう、自己満足を完結させるだけの生き方はして欲しくないです。
でも、人間なんてどうなるかわからないですから、思いもかけない不運で果てるかもしれないし、それ以外で他の生き方見つけろなんて無理だってわかってはいるけど。
物語的な形を考えたら、いずれエリックとセルジュの間の決着はつけられるんじゃないかと思うけれど、物語的に綺麗な片が付くとは限らないですしねえ…。
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最後に、セルジュの妹萌えについて(萌えって言うなー!!でも他に表現出来ないぞ私は)。
あのさー、普通の人は、身内のことを人前で褒めるのは控えるもんだと思うんですけど。
そりゃ、ミミだってフィディルのこと自慢しまくりだし、よく考えたらほとんどの登場人物が自分の家族の自慢をしているような気はするけど。
というか、あの世界ではそっちの方が普通なのかしら…。
純然たる血縁者を人に自慢しないのって、エリックくらい?(養父のことは持ち上げまくりだけどさ)
でもさ、セルジュはそうやって他の人には自慢しておいて、妹本人の前ではそんなことおくびにも出さないんだろうなあ。
と、読者は思うけど、裏でもの凄く甘やかしてたり、メロメロな笑顔見せたりしてるんでしょうか。…駄目だ、想像出来ない、いや想像すると笑える(笑)。