『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・ミミのこと2
2005.02.06作成
- 前に私的補足を書いてから、まあいろいろありまして、ミミもようやく覚悟を決めてくれたようで、喜ばしい限りです。
そうした方がいいこと、最初からわかっていたのにねえ…と傍目には思うんですが。
ミミは、よく言えばまっすぐですが、悪い言い方をすればやや視野が狭く正面の問題しか見てないとこがありますからね。
目の前の問題に一生懸命になれるところは良くも悪くもミミの特徴ですがね。
例えば、ミミがエリックとは友だち以上にはなりたくない、離れて傷つくのが怖いから深い仲になるべきじゃないと思ってる。
当面、求愛を拒むことで、”愛し合った上で引き離されて傷つく”ことは回避した、けど、その結果としてやがて来るものには考えが至らない。
友だち同士であればやがて他の女にエリックを奪われることもあるし、エリックの事情から言ったら予想通りお別れしなきゃならない場合もある。
そもそも、別れるのは辛いから友だちならって、その考え方をした時点で、もう後戻り出来ないところまで気持ちが来てるんですけどね。
エリックは、ミミと手を繋いで歩けるというだけでもとても幸せなことだと知っていた、けれどミミは、傍にいたいだけ、一緒に歩きたいってだけで無理なことなんて言ってないって言うんですよね。
ミミにとっては、当然のこと、普通のことだったんでしょう。
その立場を失うまで、それがどんなに貴重なことだったか気づかなくて。
まあ気づいたから良しとしましょうか。哀れな犠牲者が出ましたけど…。
- でも、読者として、時折、ミミの気持ちに疑念を抱いたこともあるのですが。
つまり、エリックに対する気持ちは他の人と比べて特別なものであるかどうかと。
ここがね…またしてもミミの、仕方ない性質の一つだと思うんですけど。
ある意味セシルによく似た娘というか、ポールが話してバティストが憧れたように、愛情を広く与える人だったんで。
エリックやらバティストやらポールやら、ミミに惚れる男たちは逆に、情をかけるものとそうでないものの区別がかなりはっきりしてるタイプですからねえ。
でもミミは、例えばバティストのためであっても、一生懸命だったから。
バティストはまだ、同情を愛情と勘違いしちゃいけないってわかってるけど、エリックは完璧に誤解しましたしね。
私も、性質にどれほどの違いがあるものかというところに関しては、結構悩まされましたし。
- そういう意味では、7巻のミミには、安心しました。
樽から助け出されて、エリックにキスするところがあるでしょう。
とりあえず、私はあれは告白代わりだとか、気持ちを伝えたくて、だとは思っていないので。
あ、あくまで、私的補足ですから、それを踏まえて読んでくださいね。
注意書きはさておき、じゃあ何だと思っているかというと…例えるなら4巻で、ミミを助け出したエリックがミミにキスしようとしたのと、同じような気持ち(あれは未遂でしたが)。
要するに、伝えるも伝えないもなく、ただミミがエリックとキスしたかったからしたのだと思ってます。
少し前に、ナタリーとエリックのキスも見ていますしねえ…挑発され、エリックを取られたくない気持ちが高まっていて。
ミミの中にも、傍にいるだけとかいいとかだけじゃなくて、エリックをそういう風に欲しいと思う気持ちがちゃんと根付いていたんだなあと、私はそう感じましたが。
つまるところ、他の人にもミミは優しくするけど、優しくされれば嬉しいけれども、ああいうことをしたい気持ちを感じる相手というのはエリックなのだと。
与えるだけじゃなくて、与えられるだけでもなくて、欲しい相手なんですね。
そういう考え、女の子としてはしたないと思います?
でも、重要なことですからねえ。人にもよるでしょうけれど、人の愛情の自然な形として、そういう欲望は付随して然るべきもんですから。
まあ、傍にいるだけってだけでも贅沢なことだってことは先に書きましたけど、つまりそういう欲張りなことは欲求としてはっきり捉えるべきだと思うんですよね。
ああ、しかし、無意識には根付いていたものに、ちゃんと認識するにはバティストの手をわずらわせたわけで…しっかりしような、ミミ。
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そんなこんなで、やっと思いの丈が釣り合ったかなというところで、エリックは根性無しにも敵前逃亡(?)してしまいまして。
まあここは、まっすぐ突っ込んでいくのが取り柄のミミのこと。
しっかり追いかけてつかまえてくれましたから、これでやっと、エリックにも、他の誰よりミミに必要とされているんだとわかってもらえたことでしょう。
これでも尚、ポールを追ってきたんだとか誤解されたらどーしようかと秘かに思ってましたけど(笑)。
ミミのストレートさがものを言いますね。エリック、見習えば?1巻で好きになってから5巻でようやく告白出来たエリックに比べて、この素早さ、率直さ。