『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・セルジュのこと
2004.08.10作成
- カンタン王国の第一王子エリック・セヴランの従者だったセルジュ。
近衛隊の副隊長でもありました。
近衛隊ってのは基本的に王様直属の兵隊ってことになると思うんですが、仕えてる王子にベタ惚れで(というと要らぬ誤解を招きそうですが)、王様を手に掛けようとまでしてしまいまして、国外追放と相成りました。
彼にとっての唯一無二の主君であるエリックもそれなりに真面目くんですが、セルジュはそれ以上ですね(似たもの主従)。
命令通りに国王の隠し子をさらってきたり、そのフィディルの従者兼教育係になったり。
そんな風にお役目に徹しようとしているくせに、それが彼の本来の望みとはかけはなれていたが故の葛藤の末、謀反に手を貸してしまう羽目になってしまいます。
そんな命令従えるか、とはねつけられるくらいだったら、彼も苦しまずに済んだし、こういう結果にはならなかったかもしれないのになあ。
真面目くんも困りものです。
ていうか、本当に嫌なら拒否すれば良かったんだよ、セルジュ。
そういう意味では、5巻で、フィディルやミミを助けに行って欲しい、と言われても従わなかったセルジュは、少しは成長したのかな。
だから1巻でだって、本当にエリックにしか仕えたくないっていうんだったら同じように、フィディルの従者になってないで、エリックの傍を離れないでいれば良かったのに。
第一王子が下男やってても平気なくらいなら、近衛隊の副隊長が一緒に混じってても何の問題ないような気がするんですが。
え、駄目ですか?まあセルジュは悪目立ちしそうだしなあ…。
よく考えたら、エリックが予定通り王様の跡目を継いだりして、セルジュがその側近だったら…ちょっとカンタン王国の将来が不安な気が。
真面目でそれなりに人望はあるけどお人好しの単純バカっぽいエリックと、その主君をほぼ盲目的に崇拝してるセルジュではねえ…セルジュもエリックに負けず劣らず詰めが甘そうだし(やはり似たもの主従)。
国のためを思えば、フィディルが王になって、それを監督し補佐するセルジュってのも悪くはなかった気がします。
…ああ、でも彼はそれも嫌だったのかな、エリックよりフィディルが才能ありそうだから。
いや、彼は主君が素晴らしい人だと信じて疑ってないから、それはないか?
もういっそ、違う道が見つかるといいんですけどねえ。
といっても、セルジュが新しい主君を見つけて仕官するところは想像つかないし(もう一度フィディルに仕える気にでもなってくれればいいけど、今の情勢ではセルジュが側近につくと国でのフィディルの立場が悪くなろうから駄目か)、ラードルフみたいな傭兵になれそうにも思えないし…いっそ、主君を見習って、一生守りたくなるような女でも見つけるのが良いかと(笑)。
- そんなセルジュの、もう一つの大切なものは、妹のジュリエット。
父や母はどうでもいいのかとか思うし、二人の年齢差もよくわかりませんが(それ以前にセルジュいくつだっけ?本編に記載があったら教えて下さい)、こんなかわいい妹がいたら、そりゃあ大事にもするだろう。
ましてや、普段は普通に「私」なのに、セルジュの前でだけ「ジュリエットは」とかいうジュリエット、マジにかわいい、かわいすぎる。
ミミが数多の男を恋に狂わす罪作りな女であろうとも、少しも心動かされる様子がないのもわかるというもんでありますな。
そんなかわいい妹とも、今は離ればなれですが…彼にとって主君と言えばエリックしかいないみたいに、女の子と言ったらジュリエットしか眼中にないんですね(ヤバイ意味ではなく)。
これでは、運命の女に出会えというのは難しいかな…つーか、期待するだけ無駄ですか?
- 話が飛びますが、セルジュの強さについて。
凄く強いんだと思いたいんですが、みてると、エリックとそんなに変わらないような気が…(それは暗にエリックが弱いと言ってるのかおい、と言われそうだ)。
エリックはポール見て、セルジュとやって3本に1本とれるだろうと言ってますが、てことはポールより強いのかな。
でも5巻の試合では、手加減を(一応)しないでエリックが勝ったんだしなー、剣じゃなくて騎馬槍試合とはいえ。
あーあとちょっと気になってたのは、大剣使いなんですね(2巻参照)。
って、長剣と大剣の違いって私はよくわからないんですけど…ロマサガ2的には片手剣か両手剣かみたいな(RPGの話を持ち出すな)。
大剣で黒剣、かっこいいー。
という見た目も含めて、やっぱりエリックよりは強そうだなあ…。
というか、同じ近衛隊でもアルノーとは凄く実力差があるんじゃないかとか、まだアルノーの実力も見ていないのにそう思うんですが。
近衛隊ってどーいうレベルの人がいるんだろうなあ…。
- にしてもセルジュ、思えば1巻でもう追放され、2巻では意外にも再登場し、その後油断させといて5巻で再々登場。
それ以外は全然出てこないというか出てこられないんですが、結構おいしいとことってませんかね?出番の割に。
バティストみたいに表立って取り沙汰される名前でもないけれど、ちょこちょこと秘やかに存在を感じさせる人ですね。
でもセルジュに関しては書けることは、エリックとジュリエットのことくらいしかないな、本当に。
- 一応もう少しエリックとのことに触れておきましょうか。
2巻で再会して、クーにギー・ギーを追わせた後二人きりになりますが(正確にはコンスタンタンがいますが)、この二人のシーンはここまで。
5巻で再会した時も…結局試合後の事件の顛末の後、彼らが何か話したのかとかどう別れたのかというのは書かれていません。5巻エピローグでセルジュはポールに声掛けられますが、居場所は教えてあげたようですが案内はしてくれない。
何というか…淡泊なんですよね、別れ方が。
言葉が要らない関係と言えば聞こえはいいんですけど、お互い次いつ会えるともわからないんだし、何か話すことはないのか?ていうかどっちも言葉足らなさすぎなんじゃないか?
そりゃあ、気心の知れたエリックや妹のジュリエット相手だと、多くを言わなくても通じることはあったのかもしれませんが、いずれ女口説きたくなったとき苦労するぞ(←そんなにセルジュに女つくりたいのか、という話はこの後で)。
いや、実際エリックが結構苦労してると思いますがね…口説く時だけじゃなくてね、エリックって基本的に言葉足りてないし、それはセルジュに対してもで、そもそも最初にきちんと話つけておけば1巻の事件は起きてないんだし。
あーもう、こんなとこでもつくづく似たもの主従だよこの人たち。
- そもそもね、セルジュとエリックの間には余人を入れないものを感じるので、ちょっと不満なんですよ。
セルジュだけが悪いってんじゃなくて、エリックもね…5巻でセルジュ見掛けて、ミミ忘れて追っかけようとしたのを私は忘れてないぞ(笑)。
この二人の強固な結びつきを何とかしないと…セルジュにも女でも出来てくれないとなあ、再登場時にどうなるか心配。
どっちかがどっちかのために犠牲にならないかどうかとか。
杞憂であると願いますけどね、でも、エリックにはミミがいるから、状況によるけどセルジュのためだけにいきなり命投げ出したりはしないと思うんだけれど(それこそギー・ギーがコンスタンタンを残して死ねないのと同じような、ちょっと違うけど)、セルジュは多分、ジュリエットのことはそういう意味の心残りにはならないと思うから、エリックの為だったら死んでもいいと思ってそうで。
むしろ生きていくことを命令によって課せられているからこそ、逆に、いつか彼のために死ぬことに生きる目的を見いだしていないかどうか心配。
- というか、この人今どこにいるんでしょうね。
マルグリットに亡命の手配を受けて、でもクロティルドを目指そうとして、レーモン村でエリックと会ったときに何か会話交わしたのかどうかわからないけど、結局クロティルドには行ったのかな。
その後出没したマルグリットのヴィジュエ州あたりはクロティルドに近い方面だと思われるので、それまでクロティルドにいてマルグリットへ足を伸ばした可能性もあると思うんですが、それもさだかではないけれど、その後はどうなったんでしょうね。
考えられる範囲では、まだマルグリットにいるかクロティルドへ行ったかのどっちかですが(他の国のことはよくわからないから考えようがない)。
話がどっちに転ぶかな、でもまた会えると信じることにしましょうか。