『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・エリックのこと2
2004.07.12作成
2004.07.17追加
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前に書いたときは、好きとか愛してるとかはっきり言わんかいこの臆病者が…とまでは書いてませんが(笑)、それくらいのことを思ってました。
が、一度言っちゃうと、もう怖いもんなくなったのか(もう振られましたしねえ…はあ)、本人を前にして言うこと言えるようになっちゃいましたね。
強くなったなあ…エリックのこんな成長を、一応喜んでやるべきか。
しかし相変らずの奥手ぶり、いや、キスマークまでつけといて奥手も何もないですが、それでも結局何にも出来ない。
ま、それでこそエリックだ、と思ったりします。
しかし奥手かどうかはさておき、ある意味ミミのこと言えないくらい鈍いような。
まあ、ミミの気持ちを誤解するのは少々仕方ない面もあるんですけど…ミミの言動はもっと深読み出来るはずなのに(実際ポールがしてますが)、額面通り受け取っちゃうんですからねえ。
- 鈍い繋がりで話をすると、ポールと行動を共にさせておくと、とかくエリックの間抜けぶりが目立つような(笑)。
4巻ではボドワンに”少し抜けたところのある”とか表現されちゃってるし、5巻では毒を盛った犯人は内部犯とわかりきっているはずなのに結局追究しないしアルベールとセルジュの怪しい密談も気にもせず、6巻ではカミーユに見くびられ且つ脅しにも気付かない、宮廷育ちの割には鋭さに欠けるというか。
所謂”単純バカ”なんだよなあ…王になれなくて正解なのかも。
- そんなエリックは、必要以上に偉そうだ、と前に書きましたけど、ミミからは、もっと偉そうでもいいのに全然偉そうじゃないって言われてますね。
ミミからしたら、今でもエリックは”王子様”って意識が残ってて当然そういう風に振る舞っておかしくないというのが前提にあるのかもしれないし、単にミミがみた範囲でそれほど偉そうと感じる局面がないのかもしれない。
結局、身分の高い人とか強そうな人なんかには偉そうなエリックですが、普通の人には本当に腰が低いというか、つくづくお人好しさんなんですよねえ。
トマさんも村の人もみんなエリックのことが好きになって、王家を嫌ってるポールだってエリックには好意的だし、バティストもエリックには悪い気持ちを抱いていない、ギー・ギーだって慕ってくれたし。
これは…エリックのこと、間抜けだとか何とか散々言ってきましたが、そんなエリックにも王の資質があるとすれば、こういうところなんじゃないかと思います。
人に好かれやすい、もっとそれらしく言うならば、人望があるとでも(ソフィー王妃も実権は何もないながらも、この部類の人でしょうか。利害関係さえなければ特に嫌われることはないのでは)。
そもそも上に立つ人間なんて、信頼出来て有能な部下がいれば、それを見抜いて選ぶ目さえあれば、どうとでもなりますからねえ。
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しかしまあ、振られ男のエリックくんは、ポールに説教されたせいか、何か決意しちゃったようですね。
クロティルドに売ってもいいってのは、本気でミミと離れることを覚悟したってことですか?
これはミミがはっきり言ってないせいもあるけど、未だに”エリックを一人にできないからといってついてきた”(5巻参照)と思ってるなら、大きな大間違いってやつなんですが。
エリックのためについてきたんじゃなくて、ミミがミミ自身のためにエリックの傍にいるのだと、いい加減気づけよこの幸せ者が、とポールもバティストも今頃思ってるんじゃないですかねえ。
鈍い女も罪ですが、鈍い男も罪ですよ。
…とはいえ、二人がフィディルやベアトリス並に鋭く聡ければ、この話はあっという間に片づいてしまうんで、もう前提条件として仕方ないと思うしかないんですが。
- 追記。
そういえば今まで書くことも忘れておりましたが、エリックと母との関係。
義理の父親に対してあれほど熱狂的な(?)愛情を向けるのとは対照的に、実の母親にはあんまり関心がないようですね。
まあ、王妃毒殺未遂容疑者のバティストを助けようとした件に関しては、母親より好きな人の気持ちを優先、という判断だから別段間違ってはないと思うけど。
それにしたって…やっぱり本人が思ってる通り、忘れられた息子だから自分も母親放っておいてもいいことに、心の中でなっているんでしょうかね。
私としましては、1巻での舞踏会前の様子とか、エリックに大切なものを手放すなと言ってくれたこととか、何よりクロティルドからマルグリットへ帰るときにエリックを置いていかなかったこと、そういうところに、母親から息子への愛情を感じなくもないんですが。
ああでも、それは母親として息子に感じる愛情であって、ソフィーがエリックを大切に思うということとは違うのかな。
でも普段べったりと愛情を注いでないからといって、愛してないってことでもないはずだと思うんですけど、エリックにはわからないのかな…そもそも、エリックは愛されることに関してはやや鈍いような気がします。
そんなわけで実の母親に関しては淡泊なエリック、彼にとって母親的なものは、マリアンヌでしょうか。
マリアンヌの場合、子供を亡くしてるという話だから、その分しっかりと、普通の母親みたいに育てたことでしょう(そういえばマリアンヌの旦那さんってどうしてるんだろう、ピポ様と個人的にも親しそうだけどいいのかなあ、ってそんな邪推はともかく)。
一時期育ててくれていたベルテもある意味母親みたいなもんかもしれないけど、当時は素直に甘えられない関係でもあったんだし、何より母と呼ぶには若すぎるかな。
そういえばこの時も、ベルテの愛情になかなか気付かなかったんですよねえ。
ベルテが不器用だというのもあるけど、やっぱエリックって鈍いのかも。(やっぱりそういう結論なのか)。