『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・フィディルのこと
2004.06.22作成
- ミミの弟、ですが、母親を亡くしてから後ミミが育ててきたわけですから、実質的にミミがお母さんみたいなもんですね。
フィディルは母親のことは覚えてないでしょうから。
1巻の最初の登場時は十歳(正確にはもうすぐ十一歳という時期であったと思われる)、なのですが、もの凄く幼いように私には思えたものです。
エプロンにくっついて泣くなんていうのは…身長いくつだったんだろ。
お母さんがいないからってフィディルを育て家の仕事をして働いているミミに比べて、それほど年の離れてない弟がこんなに甘えん坊でいいのかとか…ま、多分ミミはフィディルには学校にも行かせてやっただろうと思うし、仕事の心配なんかさせないで遊ばせてあげていたんでしょう。
それは必ずしも、フィディルのせいではないのだけれど。
思えば私が弟のいる姉の立場の友人に対して弟はかわいいかと聞いても圧倒的に否と言われますが、この年齢差で”かわいい弟”ってのは希有な存在とも言えますか。
これだけかわいければ、甘やかしたくもなる…かなあ?
いや、私には弟いないんでよくわかりませんけど。
- そんな彼が、実は国王の落とし胤でありまして。
お城に連れて行かれて、最初は泣いたと言いますが、セルジュが鬼のように厳しかったからか(まーあれは私怨もあるんでしょうけど、それが仕事なんだから仕方ないという面もある)、やたらしっかりした子になってしまいました。
…そう考えると、今のフィディルに成長させたのは実はセルジュ?
強い姉を見て育ったから、とか、基本的な部分ではもちろんミミの影響が強いのでしょうけど、お城でのフィディルの冷静さやしぶとさしたたかさは、セルジュと一緒にいて身に付いたもんなんでしょうなー。
- それはさておき、実際、お城に来て一年で、近衛兵では相手にならないというくらい剣の腕を上げ、寝所を襲った刺客をきっちり倒して逃げのびるなんて、教育の賜物とも言えますが、只者じゃないなと思いますねえ。
まだまだセルジュとは実力差はありますが、しっかり立ち向かい、おまけに隙をついて攻撃を仕掛けるところまでやるとは(残念ながら不発でしたが)。
今はまだ、エリックにも敵わないようですが、この調子ならあと数年で追い越せるかもしれない、なんて期待を寄せてしまいます。
で、いずれはマルグリットの騎馬槍大会で優勝したり、ね。
その頃にはベアトリス様は出るのかな、出てたら、真剣勝負出来るかな…?
- と、先に名前が出てきましたが、政略結婚のため婚約者となったベアトリス姫。
ベアトリスの方は先にフィディルを見て、ときめいてしまったようですが(笑)、フィディルの方としてはあの仮面舞踏会の時に初めて会ったという認識の人なのに、それでも見事に恋に落ちてしまいます。
以降、完全に相思相愛。
一目あったその日から恋の花咲くこともある…って何のフレーズでしたっけ、いやさておき。
思えば村には、想う女の子の一人や二人いなかったのかとも思うんですが…いないんでしょうね。
いや、フィディルに想いを寄せていた女の子がいなかったとは限らないと思うんですが(女の子扱いしていじめてたのも愛情の裏返しという線も考えられなくはない)、フィディルの方は、女の子に遊ばれてたって意識しかないみたいだし。
それにしても…フィディルは素早い。
最初から結婚を前提としているとは言え、好きになったらさっさと告白。
野で積んだ花束を差し出してプロポーズ…なんてなかなか粋じゃないですか。
エリックに爪の垢飲ませてやりたい(笑)。
いや何より、あの奥手で鈍感なミミに比べると…誰に似たんだろう?
年齢差があるし相手にされないかも…なんて不安はなかったのかな、でも初対面で完璧に通じ合っちゃってるからなあ。
- そしてマルグリットへ留学中の彼ですが。
年上の義妹に対しても物怖じせずに兄として振る舞ってる様子が凄いなあと。
義妹らは、そりゃあ大好きなお姉さまの選んだ男性ですから、兄として敬意をもって接するのも当然と思うのですが、フィディルは今まで弟の立場しか経験なかったのにいきなり妹が4人も出来て、まあちょっと遊ばれちゃったりもしてますけど(笑)、本当にしっかりしてるなあと。
しっかりというか…強くならなきゃ、という気持ちがあるからというのもありますが、何より、もの凄く冷静で、且つ肝が座ってる。
”気が小さい”とか”すぐ頭に血が上る男は出世しない”とか言われてるエリックと比べると…ベアトリスが、”いい夫を持った”という感想を持つのもある意味頷けるなあと。
つーかエリック、もう負けてるかもよ…(笑)。