『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・ジャン=バティストのこと
2004.06.09作成
- 解説するのが非常に難しい人…先に、これは5巻まで読んだ時点で書いてます、と言い訳しておきます。
そもそも本人の登場は、2巻以外は4巻でちょっとだけの人なんですよねえ。
その”ちょっとだけ”が話に大きく影響与えてるんですが。
- 母親のソランジュは奥手な子だと言い、ポールは女嫌いと言う。
一方で父親のカルネー公はあれに落とせぬ女はいないとか自分と同じで可愛い子を放っておけないタイプと言う。
実際現物見た限りは後者のイメージの方が正しく思えるのですが(ミミを押し倒したくらいだからなあ…少なくとも経験が無いことも無さそうだ)、親友であるポールが女嫌いっていうくらいだし…。
近しい人々からの情報であるにも関わらず、どうしてか話が食い違うんですよねえ。
- 他、バカボンだとかボケナスだとか言われるし、クー・ガスパールとの遭遇時のやり方は馬鹿とか頭悪いとか言われても仕方ないものなんだけれど、爆薬や花火の研究とか錬金術とかやってるくらいだから頭悪いとも思えないし、実際、政治的な視野はきちんとひらけているように感じられるし、策略家っぽい感じもする。
また、いい加減な道楽者のようでいても、騎士道は身につけていないまでも周りの人や民に対する思いやりは十分あるように感じられるし…どれが本当なのか、よくわからないという感じ。
少なくとも、施政者としてバティストを考える場合、カルネー公は息子にそこそこ正しい教育をしてきているように思えます。
思想の方向性が国王とは異なるのですが、どっちが正しいかなんて私にはわかりませんが、どっちが正しいってもんでもないんでしょうから、別にそれが悪いとかおかしいとかいう気はしません。
- ミミに対する求婚は…ベアトリスは政治的な思惑を疑ってましたが、本気のはずと思うのですが。
でもミミとエリックの関係も当然察しているはずで、本気で奪う気があるのか無いのかはよくわからないところ。
求婚しておきながら返事は次会ったときっていうけど、今それほど親しくないのにずっと会わなくて次会ったときに答え出せるんだろうか?勝算ないんじゃないの?どういう作戦?
それはそれとしても、ミミはエリックに半ば強引に迫られた際にバティストならこんなことしなかったはずとか言ってますが、ミミは知らないようですが、バティストの方こそ強引だとか勝利のためには手段を選ばないとか欲しい物は何が何でも手に入れる性質だとか言われてるんですが…。それだけ聞いた限りは、無理矢理何かされる可能性ならバティストの方が高そうな気がするんですがねえ(エリックのような小心者でもなさそうだし)。
そうでなくてもミミに対して本気なら尚更、どういう手かは想像つかないけど無下に断れない状況にして、いつまでも食い下がりそうな気がするんですが。
さらには、あり得ないとは思いつつも、5巻末のバティスト投獄の報すらも、エリックやミミをおびき寄せる為に自ら仕組んだのではないか、と1%未満ながら疑ってしまうくらいで。
それでうまいことエリックを王家に引きずり戻して自分は自由になってミミを手に入れようとか。
…でも、バティストって何か裏ありそうにもみえるけど、こういう”実は悪い人”って予想も何故かそぐわない気がするんですよね。
何だかんだ言ってもバティストはいい奴にみえるので。
こんな私が騙されているのかいないのかは、6巻で明らかに…なるんでしょうか。
- エリックはバティストのこと好きになれないと言ってますが、バティストはミミが好きなのと同時に、エリックのことも気に入ってるんじゃないかなと思います。
わざわざ「エリック君」と呼ぶのも、友好の証なのではないかと。
ミミにカルネー公がソランジュに求婚したときの話をしてくれたのも、自分が彼女に気があるという意思表示とも取れますが、ミミが感じたように、身分など気にしなくていいという励ましだったのかもと。
…ああ、やっぱり騙されてますか!?
とにかく、一言で言って憎めない奴です。
エリック好きの私としては、いっそ憎めたらどんなに楽か…と思うくらいに。
- というわけで、暫定的結論としては、「一筋縄ではいかないつかみどころのない人だけど一応いい人っぽい」ってとこでしょうか。
どこか疑わずにはいられないんですけどねえ…。
おとなしく投獄されるような奴か?というか、ナタリーじゃないけど何か裏で糸を引いてわざと事件起こしたんじゃないかとか。
いろいろ疑っては、やっぱ違うかもと否定している今日この頃。