『鏡のお城のミミ』用語/私的補足・ポールのこと
2004.05.11作成
- いろんな意味で気の毒な人、一言で言って作品内でも一二を争う苦労人ではなかろうか。
- カルネー公の兵士となり、最前線で活躍してきたポール。
将来の目標は王城の近衛隊に入ることで、それにふさわしいだけの実力は既にあるようだが、あのカルネー公に仕えたのが運の尽きというか何というか。
要するに、こんな優秀な人間を手放せるほど、カルネー領は人材に溢れているわけではないと。
彼の目標が達せられる日はまだまだ遠いようである。
しかし近衛隊に入りたい動機が国王をぶん殴りたいからですから、入ったところでどうなることか。
牢にぶち込まれたポールを今度はバティストが逃がして、バティストが王位継承者の地位を追われ…たりはしない(笑・ていうかそりゃまんまセルジュとエリックだろ)。
- そんなポールの初恋の人は、ミミの母親であるセシル。
現在ポール二十歳、ミミは十五歳、セシルは十六でミミを産んだというから、当時ポールは…と考えると、なかなかおませさんである。
その初恋の人は別の男と結婚した上に、寡婦となった後今度は余所者の男(実は王太子だった現国王)と子供までつくってしまった。
最初の旦那さんとの仲はポールも認めていたようだけれど、ここまでくるとやりきれないってものだろう。
- セシルが亡き後、ポールは村を出たが、その時、ミミはポールと一緒に連れて行って貰うつもりだったようだ。
幼い弟がいたのについていこうとするなんて…実のところミミの初恋の人はポールなのではなかろうかと思う。
で、そのまま連れて行くか、ポールが村に残っていたら、きっとミミはポール兄ちゃんラブラブ少女になったのではないだろうか。
…惜しいことをしたねポール(笑)。
ま、これも”物語という名の運命”ってことかな。
- 昔のことはさておき、今のミミのことは、好きなんだろうし、エリックがいなければ本気で口説いたかもしれない。
結局は、あれこれといろんな聞き方でミミのエリックに対する気持ちを確かめたポールは、”大切な幼なじみ”以上の位置に踏み込む気配はない。
自分がセシルの面影をミミに重ねているということも感じてるんでしょう。
なので、エリックのことは何かと邪険にしながらも、ミミの後押しをしてくれる。
4巻でミミを置いていくと言ったエリックを殴り飛ばすとこなんか、最高!にいい男だなあと。
セシルのように置いていかれないように、という気持ちもあったろうし、自分はミミを連れていけなかったから今度は一緒に行かせてやりたい、という気持ちもあるのでしょうね。
気の毒だけど、本当に優しい兄ちゃんです。
- さて、そんなポールがもう一人大事にしている人が、親友のジャン=バティスト。
かなり強い気持ちがあるようですが、BLとかじゃなさそうなのでご安心を(いや、逆に残念だと思う人もいるんだろうな…)。
バカボンとかボケナスとか何とか好き放題言ってますが、投獄されたとかいうと隣国マルグリットまで飛び出していってエリックに助けを求めるくらいだから、余程大事な人なんだろうなあと。
つーか初恋の人セシルと並列に出来るくらいだから。
バティストがミミに求婚していることは知っているのかいないのか、もし知ったら、ポールはエリックとバティストのどちらの肩を持つのか…ってわかりきってますね。
当然、ミミが望む方でしょうね。
ポール兄ちゃんはそういう人だと思う。